■『ビートラス・ビートガドル』(1984年製)

ビートラスとは、タカトクトイスがマクロス、オーガスに続く可変トイシリーズとして作られ、
昆虫メカからロボットへ…はもちろん、ムリヤリですが中間のビートホバー形態(いわゆる”ガウォーク”)になる事も可能な玩具でした。

カブトムシメカからロボットに変形する『ビートガドル』の他、クワガタ『ビートグガル』、セミ『ビートゼグナ』、バッタ『ビートバダム』が発売されました。
製品に付属していたカタログには、パワーアップした2号メカ『ヘラクレスガドル』や 5体目のテントウムシ型メカ『ビートパピル』
などのイラストも掲載されていたのですが、 いずれも商品化されることはありませんでした。

結局、このシリーズはバルキリー程の人気を誇ることは無く、”タカトクトイス”と共に静かにその幕を閉じることとなる…

…のですが、その後海外版トランスフォーマーの「インセクティコン」として成型色を変更して復活し、
JAM社よりフックトイ(スーパーのレジ横に置いてあるようなおもちゃ) バトル昆虫シリーズの原形にもなりました。
さらに同モデルをあっぷる社が食玩として展開した「飛行戦隊メカ昆虫」シリーズも記憶に新しいところです。

ちなみにこのJAM社の製品はギミックこそ簡略化されているものの、「ハチメカ」、「トンボメカ」…など、
元祖であるビートラスには無いモチーフが見られるのも面白いシリーズでした。


  

■食玩”メカ昆虫”より「カブトメカ」


地底走行ビートモビル(昆虫形態)

カッチリとした直線で構成されたデザインがカッコイイ。
6本の脚はそれぞれ可動し、
羽も本物のカブトムシの様に開かせることが可能です。





■変形開始

昆虫時の後脚がカバーごと展開し、ロボット時の足の内部に
格納されるギミックは秀逸。
昆虫時の脚は、L時型の状態でピッタリと収まります。

 



■変形途中

昆虫形態で収納されていた腕は外側へ取り出した後、
肩軸から180度回転させることで ”長さ”を生み出しています。
拳を”引っ張る”のではなく、”腕を押し込める”ことで
拳を内部から引き出すギミックがユニークです。

 



■半分だけ変形させた状態





■偵察体型ビートホバー(中間の形態)

■戦闘体型ビートアタッカー(ロボット形態)

 他に武器として、銃と剣が付属します。

■他のタカトク玩具との比較(※バルキリーはバンダイ製復刻版)

昆虫モチーフだからなのか、結構小さいです。


バルキリーがリアル路線だったのに対し、ヒーロー路線のビートラスシリーズ。
しかし、決して子供騙しな作りで低年齢化・簡素化していないところは
さすがタカトク…といったところでしょうか。

実際に遊んでみるとこのシリーズ、そのギミックの細かさに驚かされます。
ダイキャストをほとんど使用しておらず、細いパーツも多い…など、
強度的にはバルキリー等と比べてかなりデリケートな造りになっていて
ガチャガチャと遊べるようには出来ていませんが、
可変TOYとしてはレベルの高い商品になっていると思います。